素浪人シリーズのこと つづき
年を越してしまった・・・(ーー;)今年もよろしくお願いします。
「素浪人 花山大吉」の旦那と半次の関係は、侍と旅がらすという身分の違いはあれど、かなり対等なもので、お互いを認めながらも罵り合う面白さは底抜けな明るさでした。時代劇というと、不幸な目にあっている人たちを主人公が救うというパターンが定番。ついつい暗くじめじめとした恨み節のストーリーが展開するものが多い中、底抜けに明るくポジティブなコミカルさで時にハートウォームな内容は他に類をみないものでした。
大吉は第79話より南弘子演じるお咲を加え、レギュラー三人体勢へと変わります(お咲参加後の「素浪人 花山大吉」オープニングはこれ)。そして70年12月26日放送の104話まで続いて終了を迎えます。近衛の糖尿病の悪化の為です。焼津の半次と初めて出合ったころの若干ふくよかな兵庫は、6年後の大吉の最終回ではめっきり痩せてやつれてしまいます。
その後「素浪人シリーズ」は、近衛の病の癒えるのをまって、73年4月から9月まで放送された「素浪人 天下太平」で復活し、73年10月から74年3月までの「いただき勘兵衛旅を行く」まで続いて終了を迎えます。どちらも、品川隆二氏の登場は無く、「天下太平」での相手役は佐々木剛と加茂さくら、「いただき勘兵衛」では実子目黒祐樹と江夏夕子、吉田義夫です。その関係は対等といった感じではなく、若者たちと親爺といった構図になっていると聞いております。
もちろん近衛十四郎の魅力前提でのお話ですが、小生は「素浪人シリーズ」のおもしろさは、実は品川隆二さんの焼津の半次の快演に負うところがかなり大きいと思っております。この辺どうなのか?「太平」をよく知る方々の間では「近衛の父性的な優しさがにじみ出る『太平』にはまた違った魅力がある」といわれております。見てみたいものです。
そう、実は私、きちんと記憶しているのは「大吉」のお咲登場前のあたりのみなのです。「兵庫」もおぼろげな記憶はあるがはっきりしていない。
と、いうのは、なかなか再放送されないのです。兵庫と半次、大吉と半次の罵り合いには「放送禁止用語がいっぱい」なためではないか?などと、いろいろ推測されてきました。それでも、幻の名作番組といわれつつも、「大吉」の方は、数回は再放送が行われました。その大部分がカラーで作られているため、「兵庫」よりは放送しやすいのでしょう。
ところが此処に来て、東映チャンネルにて、「天下太平」の再放送が行われ、続いて「花山大吉」の全話が放送されました。なんだか風が吹き出したような気配を感じた昨年でした。
そしていよいよ今年!じゅうよっつ様主宰の魅せる剣戟スター近衛十四郎のサイトの掲示板によると、いよいよ2007年3月より、「素浪人 月影兵庫」の放送が行われると発表されたとの一報が届いております。やったー!!急いで東映チャンネル入らないと(<オイ(^_^;)
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